TSIホールディングスが展開するブランドをクローズアップ。今回は、この秋デビューした㈱TSIグルーヴアンドスポーツの「セント・アンドリュース (以下、STA)」をご紹介します。
| 「STA」とは?
英スコットランドにあるSTAリンクスは、世界中のゴルファーの聖地とされる欧州最大のゴルフ複合施設です。所有する「オールドコース」は、1552年に始まった世界最古のゴルフコースで、全英オープンの会場として長年使用されてきました。これまでキャロウェイ社やロレックス社などが公式パートナー企業としてサポートしており、当社はアパレル・ゴルフグッズ分野を担うパートナーとして昨年5月にライセンス契約しました。アジア圏におけるSTAブランドのビジネス拡大が目的です。
| 艶やかさをまとった気品
契約から1年以上の準備期間を経て、STAは今秋デビューしました。企画当初は専門店を中心にブランドを育てていく方向性でしたが、当社には「パーリーゲイツ」をはじめとする複数のゴルフブランドが揃います。自社のみならずゴルフマーケットにおける新たなアパレル提案を目指すべく、ハイプライスゾーンでの提案へ切り替えました。コンセプトは"Glamorous noble"です。STAリンクスでプレイされるラグジュアリーなゴルフライフスタイルをイメージし、知的さと品格の中にエレガントな艶やかさを表現しています。
| 提案する2つのレーベル
「BLACK LABEL」は、上質感の中にリッチ感を加味したハイエンドに位置するレーベルで、販路は百貨店メインです。価格帯を抑えた「WHITE LABEL」はよりプレイを意識したスポーティーなスタイル提案で、専門店を中心に展開しています。この2つを両軸とし、チャネル的にも客層的にも幅広くお客様を獲得していく施策です。STAリンクスを知る方々はトラディショナルな印象をお持ちですが、そのイメージのままを日本で提案しても新しく映りません。いかにグラマラスに表現するかが、STAを日本で発信する意味でのチャレンジでした。
| ブランドの世界観を伝えるために
10月は阪急うめだ本店と、名古屋松坂屋でポップアップショップを実施しました。既存のゴルフブランドにないSTAの世界観が好評で、少しずつ手応えを感じています。今はまだ種まきの段階なので、イベントやSNSなど基本的な方策を行ない、商品面ではSTAらしさを表現することが最優先です。7月の全英オープンでは「マスターバニーエディション」とコラボレーションしたキャディバッグ、ウイングチップスパイクを池田勇太プロに使用頂きました。いずれもスタッズを施したインパクト感が話題になったのですが、実は当社の仙座社長デザインなんです。特にキャディバッグは店頭でも人気でしたね。STAの魅力を伝えられる良い企画になりました。
| 今後に向けて
主要百貨店・専門店への出店をはじめ、当社が運営するコンセプトショップ「the HOUSE」でのコーナー展開やECも積極的に仕掛けていく第1フェーズと現在をとらえています。確実にファンを増やすことでブランド力を付け、次なる第2フェーズでは路面店や旗艦店をオープンさせることが目標です。また、韓国マーケットへの拡大も進めています。10月31日に韓国・クリス社と契約し、来春は2店舗の出店が決定しました。ゴルフの聖地を冠するブランドとして新たな価値を創造し、世界に通じるゴルフアパレルへと高めていきたいです。
「St ANDREWS」 https://store.tsigs.com/standrews