TSIホールディングスが展開するブランドをクローズアップ。今回は、㈱スタージョイナスの「UNDEFEATED (アンディフィーテッド)」をご紹介します。TSIグループで著しく躍進するブランド力の背景についてインタビューしました。

― カスタマーサクセス日本一のアパレル企業に ―

| 「UNDEFEATED」とは？
　2002年、アメリカLAで発祥したスニーカーブティックです。スポーツカルチャーを背景にした高感度なスニーカー、西海岸のストリートカルチャーを落とし込んだオリジナルアパレルラインのUNDEFEATEDをミックスした業態です。われわれの審美眼でセレクトしたアイテムはスニーカーヘッズたちから常に注目されており、日本国内では主要都市を中心に8店舗での展開と、さらに9月までに4店舗の出店を予定しています。

| 好調の理由は？
　「プロダクト力×オペレーション力」の総量を高める仕組みを構築しました。以前のスニーカーブームにおいてはプロダクトの優位性がマストでしたが、この数年で仕入れ・流通環境の競争が激化しました。厳しい環境で売上を確保するために取り組んだことは、自社オペレーションの磨き込みです。藤田GMを中心に、会議の意識改革や研修の精度を高めました。経営チームはKPI管理を徹底し、「目指すべき山頂」にあるKGIやカスタマーサクセスに対して効果的な意思決定を行ない、山頂に登るための手段は各店舗のスタッフ一人ひとりが考え、解決策を導き出し、それを実行し続けました。一人あたりの生産性は大幅に向上し、人材の成長とともに、売上は大きく伸長しましたね。成果やそれに向けての取り組みはきちんと評価し、インセンティブ賞与を支給しています。TSI社内報の既存比売上ランキングで、年間を通して連続1位を取ることも今や社内の共通認識となっています。

| 店頭で効果的なアクション
　商品は横には広げません。初動や反応が良い物を見極め、確実に売っていく物として縦積みしていきます。各店舗限定のリージョンＴシャツは観光客の反応がとても良いので、切らさず迅速に追加対応できる体制を敷いています。スニーカーも同様ですが、欠品率を抑制することは重要です。また日本限定品や復刻コレクションは国内外のお客様問わず人気があり、「Japan Exclusive」「Only This Shop」など、各店舗ごとで考えたキラーワードによる接客が機能しています。同時にディスプレイやスタッフ着用、SNSなども必ず連動し、好事例は全店に共有し合いながら精度を高めていますね。売れる仕組み作りも、現場スタッフ間で行なっています。

| 今後の目標は？
　会社としての目標は、2022年２月期での売上高「100億」の達成です。１年前にこの目標を掲げたときに、会社のミッションを決めました。それは、「カスタマーサクセス日本一のアパレル企業になる」ことです。今やファッションは自己満足ではなく、SNS上でのシェアやインスタ映えする商品が売れる多様な時代です。われわれの提供する商品やサービスによって、お客様がSNSや周りの方から承認され、お客様にワンランク上のファッショニスタとしての喜びを感じて頂きたいと考えています。当社はアパレル企業でありながら、問題解決カンパニーでもあります。お客様のニーズやお声に真摯に向き合い、UNDEFEATED事業を中心に成長しながら、TSIグループ内においてもその存在意義を示し続けていきます。

SJ DNA研修で得たい成果は「問題解決力のインストール」です
　コーチングメソッドをベースに、ビジネスにおける原理原則をミックスしたスタージョイナス独自の『SJ DNA研修』を定期的に実施しています。一人ひとりがビジネスパーソンとして、問題解決力を身につけることが研修の成果指標です。問題解決力とは、問題に直面したときの効果的な考え方をベースに、解決策を導き出し、それを期日付きでやり遂げる能力です。また、チームで仕事を行なうことを大切にし、サポートしながら全員で結果を出すことを約束ごとにしています。そして共通言語として、「会話の型」を全員が手に入れることによって、会議の質を圧倒的に高めることができています。

自ら考え行動し、解決できる現場スタッフ
　『SJ DNA研修』で問題解決力を身につけた店長が、店舗スタッフへさらに研修を行なう流れができています。その結果、売上予算の設定やその予算達成に至るまで行動のすべてを現場で考え、そして他店舗を横断的に巻き込み、パワフルな実行力で問題解決を行なえる組織になりました。われわれは可能性の立場から物事を考えます。現場力を信じ、オペレーション改革を進めた結果が今、成果となって現れつつあると考えています。

UNDEFEATED
http://undefeated.jp/