注目のブランドに迫るこのコーナー。今月の"it"ブランドは、㈱サンエー・ビーディーの「エヌ ナチュラルビューティーベーシック」です。善戦したこの春夏シーズンの取り組みや成果についてインタビューしました。
「エヌ ナチュラルビューティーベーシック(以下、N)」は、都市型ファッションビルを主販路とした業態として2010年にスタートしました。高感度なOL層に向け、トラッドをベースにトレンドを加味した、ヘルシーで清潔感のあるスタイルを提案しています。このコンセプト自体は今も変えていませんが、この数年は「トレンド」と「スタンダード」の2軸をより具体化し、そのハイブリッドを目指しています。変化するトレンド市場への対応、そしてルミネエスト店がセレクトゾーンへ移設したことが大きな契機でした。コンペジターとの勝負を品質に定め、「スタンダード」のクオリティーを高めた結果、お客様が求める商品としてフックしましたね。上質かつバランスの良い価格での品揃えが支持されるようになりました。Nとしての優位性も発揮できています。
今期から新カテゴリー「LOOK」を始動しました。Nの個性やクリエーション力をより引き立たせる役割を持たせています。トレンドというより、Nがお客様に発信したいメッセージとして、打ち出しの軸となる立ち位置です。同フロアの他ブランドやショップスタッフからも好評で、新たな価値を生み出す一手になっています。この春夏シーズンは自信を持ってオススメできる物が揃うなど、すべてのカテゴリーがかみ合ったことで好調に推移しました。良い物をより作りやすい環境が整い、さらに実績につながるなど、ブランドとして良い形での成長を実感しています。
近い将来の目標は20店舗体制です。売上に対する利益や商品の幅は、やはりスケールが大きいほうが選択肢も広がります。そしてNを盛り上げる仲間を増やし、楽しみのある物作りに反映しながら、全国展開の足掛かりにしていきたいと考えています。ファンを増やすことで、お店も増えると思います。今秋は2店舗の新規出店が決まり、みんなのモチベーションも高まってきました。マーケットでの評価を糧に、チーム全員で120%の力を発揮できるよう、しっかりとマネジメントにも取り組んでいきたいですね。東京五輪の年に迎えるブランド10周年も、次なる楽しみの一つです。
TSI BRAND INTERVIEW 「N.Natural Beayty Basic」 ② >>>