注目のブランドに迫るこのコーナー。今月の"it"ブランドは「
パーリーゲイツ(以下、PG)」です。今期大きく伸長したゴルフ事業として、お客様から支持される好調要因と2022年の目標を各ポジションの代表メンバーにインタビューしました。
| ブランド力価値を高める力
2021年は3つの骨子を掲げ、各ポジションを起点に一人ひとりが取り組んだ結果、前年実績を大きくクリアすることができました。唯一無二の商品政策に向けた「ブレないブランド運営」、直営店・EC・卸売・アウトレットの「各業態の役割を明確化」、そして高いコミュニケーション力のもと顧客管理に努めるショップスタッフの「接客力」が奏功したと感じています。そしてセールを行なわず、お客様に丁寧に向き合ったことがブランド力をより高めました。
2022年に向けてはプロパー消化を重視した緩やかな売上伸長を目標に、環境問題に向けた取り組みや地域コミュニティの活性化、デジタルシフトによるCRM施策を新たな課題とし、ブランド価値や思想の発信を続けていきたいです。
| 一人ひとりがブランドを体現する
今、僕自身がすべきこと、PGにとってのベストなタイミングを真剣に考えています。各ポジションがそれを理解し、共感し、それを自分の責任で全うしていることは、当たり前のようで当たり前ではないことだと思います。なおかつ、店頭の販売員一人ひとりがしっかり伝えられていることは、ブランドの大きな強みです。
2022年も変わらず、この時代のこのときに、このブランドは何をすべきかと考えていきます。自身が感じたことや伝えたい想いを大切に、一緒に悩み、楽しんでいけたら最高だと思います。
そのほか、ブランドを支える各ポジションに聞きました。
■ MD
PGに携わる全メンバーの「ブランド愛」はもちろん、みんなが同じ方向を目指し、現状に満足せず(あぐらをかかず)向上心を持ち続けていること。ほかのブランドではやらない施策を、常に先頭でやり続けることも大きな魅力だと思います。
2022年は、店舗スタッフとお客様の"100%満足"に近づけられる商品投入を目指したい。(横山 肇)
■ 営業
30周年をきっかけに、メディアや店舗で行なった多々の仕掛けで認知度を高めることができました。ブランドに携わる全メンバーの強いPG愛が、顧客に伝わっているのでは?顧客を大切にする想いがとにかく強いです。
2022年は、顧客管理を徹底し、約60店舗それぞれの特性を加味した品揃えで提供したい。(米 竜也)
■ 販売促進
コレクションに「毎回新しい驚き」があること。PGに関わる全員が「ブランドへの想いが強い」こと。そして「顧客を大切に考えている」ことは大きな強みです。さまざまに関わるメンバーの想いが、お客様につながっていると思います。
2022年は、ブランドの内側で私が感じるワクワク感をもっとお客様やスタッフに伝えたい。(椎﨑絵里香)
■販売・教育
一番はコロナ禍で大変なとき、毎日店頭でお客様のために明るく対応していた販売スタッフの存在です。そこにブランドの積極的な施策やデザインがフックし、フリーのお客様が増えたことが大きな好調要因だと感じています。
2022年は、PG独自の研修でスキルアップを行ない、明るく元気に接客ができる環境を整えたい。(角 佳昭)
■企画
デザインで心掛けていることは「自分だったらココが良いと思って購入する」という魅せられるポイント。ゴルフの概念を超え、どんなときでも着用できる・使えるPG本来のコンセプトが、お客様に常に広く新しく提案できていると自負しています。
2022年は、多岐にわたる小物企画の知識を深め、お客様からの愛情と期待に応えていきたい。(小石惠衣子)
■パターン
毎シーズンの絵型打ち合わせの際、新しいデザインやディテールに驚かされます。難しい仕様に頭を悩ませつつもその過程が楽しく、周りも楽しみながら仕事をしている人が多いです。その驚きと楽しみが商品に表れているのでは?
2022年は、お客様が着用した際にどう感じるかを考えて商品に生かしていきたい!(川邊真祐子)
■生産・仕入
各担当者がブランド力の向上に努め、おのおのの仕事をキッチリ行ないバトンが渡せていること。無理難題・求められることが多くても、一緒に考え工夫をし、その繰り返しが工場の成長にもつながっています。つまり信頼し合えていることです。
2022年は、ベストな品質・コスト・納期のもと、あらゆるロスを削減していきたい。(平井優一朗)
■PR
シーズン毎に企画発信の明確なテーマが存在し、ゴルフウエアとしての機能性とファッションを楽しめる商品構成が他競合との大きな違い。そして店頭スタッフまでの各ポジションが強いPG愛とともに一貫した動きをすることで、世界観を築いていると思います。
2022年は、PGとともに、別ラインのPGGのブランディングもしっかり行ない認知度を高めていきたい。(加来美佐生)
■EC
ただ商品を販売するのではなく、その裏側に広かる背景をしっかり持ち、実直かつ丁寧に発信していること。表現する酒井ディレクター、それを事業に反映する岡田セクション長の存在は大きく、それを受けて全身で表現する全メンバーの意識の高さだと思います。
2022年は、半歩先の表現かつデジタルでしかできないコトや体験にこだわりたい。(高濱直美)