インタビュー 「ブランドとお客様にとって"間違いない"こと」
  • プロポーションボディドレッシング
  • 2021.01.06
Fashion Capital

注目のブランドに迫るこのコーナー。今月の"it"ブランドは、㈱サンエー・ビーディー の「プロポーションボディドレッシング(以下、PBD)」です。2019年FWシーズンからのリブランディング進捗についてインタビューしました。

| リブランディングで原点回帰
 2020年、PBDはブランド発足20年を迎えました。デビューからの10年は「エレガンス&コンビニエンス」を掲げ、2010年からは「きれいな女性プロデュース」へとコンセプトを刷新し、時代に求められるフェミニンクールを基調に提案しています。その間、オフィスファッションの多様化に向け、2019年SSシーズンに打ち出したカジュアル施策は苦戦を強いられましたが、2019年FWシーズンは原点に立ち戻り、カテゴリーや品揃えなどMDの再編に着手したことで、復調の兆しを見せ始めました。


| 「間違いない」すべての価値観
 再編を進める経過観察として、顧客ディスカッションを行ないました。PBDの発信とお客様との温度差、進化していくお客様のマインドや期待にクローズアップするものです。僕らが気づかなかった新たな価値観や嗜好を導き出し、最終的には購買を決定する「間違いない」ポイントを明確にしました。残念ながら、コロナ渦中でわかりづらくなってしまいましたが、何もなければ2020年SSシーズンは、驚くほどの実績を上げていたでしょう。引き続きチーム内では「間違いない」を合言葉に、ターゲットマインドをクリエーションし続け、2020年FWシーズンも堅調に推移しています。


| 課題解決につながった2020年
 同時に、スマホを起点としたリアル店・EC店双方への新たな導線建設。コンテンツの拡充、全品プレオーダー制の導入、XSファンからの派生で身長150㎝の方を軸にした「Petite Size」展開を新たに据えたことも奏功し、2020年3月から11月までECサイトにおける売上は前年比226.7%と伸長しました。また新作やスタイリング紹介などイメージ発信をアプリに集中させたことで、経由によるECサイトへのセッション率が51.2%を占めるなど、ツールとしても大きく貢献しています。リアル店とEC店における相互送客も順調で、顧客比率の高さも維持できていると感じています。

| 今後に向けて
 2010年より、3年タームで意図的に進化をかけてきました。次なる2022年に向けては、コロナ禍後に合わせて大きく変えるのではなく、ブラッシュアップとアップデートを重ねながら進化していきたいと考えています。お客様が求める「誰からも好印象を持たれる=自信が持てる私でありたい」イメージに応えられるよう、これからの5年、10年もたくさんの女性から愛され、共感され、喜ばれ、安心される、そんな「間違いない」価値を、PBDはチーム一丸となって提供し続けていきます。

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