インタビュー「UNIONでしかできない価値の提供」
  • ユニオン トーキョー
  • 2022.07.01
Street & Culture

注目のブランドに迫るこのコーナー。今月の"it"ブランドは日本上陸4周年を迎えた「UNION TOKYO (ユニオン トーキョー)」です。
国内外のファンから支持されるアイテム施策や今後の取り組みに向けてインタビューしました。

| 「UNION」とは?
 1989年、世界中のブランドをカテゴリーや国籍の垣根なく集めたブティックとしてNYのSOHOに1号店がオープンしました。立ち上げたのはJAMES JEBBIA氏(SUPREME創設者)とパートナーのMARYANN FUSCO氏。当時は「ストリート」という言葉も存在しない時代でしたが、LA発のサーフブランドである「STÜSSY」や地元のアップカミングなブランドを中心にキュレーションしたスペースを作り上げました。のちにJAMESが以前働いていたセレクトショップの同僚だったEDDIE CRUZ氏(のちにUNDEFEATEDを設立)が、1991年にLAへ移り住み「UNION LA」をスタート。そして1996年、現オーナーであるCHRIS GIBBS氏は、BETH(現在の妻)を通じてJAMESと知り合い同店で働き始め、そのセンスや資質を買われて2003年にLA店へ移籍しました。

| 日本1号店となる「UNION TOKYO」
 NY店は惜しまれながらも2009年にクローズ。そして2018年4月20日、日本旗艦店として東京・渋谷区神宮前に「UNION TOKYO(以下、東京店)」がオープンしました。LA店と同様にハイブランドとストリートウエアのミックス提案に加え、「NEEDLES」「UNUSED」「DIGAWEL」など日本のドメスティックブランドを揃えています。「UNION」でしか成し得ない「NIKE」や「CONVERSE」などのスニーカーブランドや、本国およびCHRISと交友のあるコミュニティブランドとのスペシャルコラボレーションは常に人気です。また、2017年から始動したPBの「UNION ORIGINAL」の商品力、国内編集のWEBやアプリで展開しているコンテンツマーケティングを掛け合わせたブランディングが、20~40代のお客様に良い反応を頂いており、近年ではユニセックス強化により女性客も増えています。

| 4周年を迎えて
 東京店は周年である4月をアニーバーサリー月間とし、東京編集の別注商品企画やコンテンツを毎年発信しています。同店で展開するドメスティックブランドを中心に協業を行なうほか、その認知度を高めるために協業先である「PORTER」とのPOP UPも必ず企画しています。
 4周年を迎えた今年は、東京カルチャーを体現するキュレーションチーム「YAGI EXHIBITION」(オカモトレイジ主宰)をホストに、本国よりオーナーのCHRISを招聘したリアルイベントを店頭で開催しました。アプリの上位会員を特別に招待し、周年記念商品の先行発売をするもので、今回はCHRISとのコミュニケーションの場を提供することができ、顧客満足度とブランディングを両立するイベントになりました。

| 認知度を高めるために
 日本における「UNION」の役割は、今では当たり前となったハイブランドとストリートウエアのミックス提案をさらに磨きをかけ、アップデートした形で自店でしか体験できないモノ・コトを提供し、トレンドに左右されないストーリー性にある商品を世の中へ発信し続けることです。そして大量生産・大量消費の社会から、よりオリジナリティにあふれ、長く愛されるようニッチな層や市場に展開していくべきだと考えています。
 オリジナル品の精度アップ、女性客を意識したユニセックスの強化、そして今秋出店する大阪店も加えた2店舗運営のスタート、そして越境ECの開拓など強化すべき施策はありますが、「UNION」というすばらしいブランドの認知を拡大できるチャンスも多々あると感じています。この4つの取り組み課題を中心に、これまで以上にお客様の期待に応えられるようなブランドへと成長していきたいです。




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