~アートに触れる体験をプレゼント~
株式会社TSIホールディングス(本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長:下地 毅)は児童養護施設を中心に慶祝支援活動を行う一般社団法人「いちご言祝ぎの杜」(東京都渋谷区渋谷、代表理事:染谷裕之)が支援する児童養護施設の子供たちを森美術館に招待いたしました。
観覧した展覧会は、森美術館開館20周年記念展の「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」で、森美術館のアソシエイト・ラーニング・キュレーターの白木栄世氏が子供たちのキュレーターを務めてくださいました。白木氏はワークショップや「手話ツアー」「耳でみるアート」などのラーニング・プログラムの企画・運営を行うほか、日本財団DIVERSITY IN THE ARTS企画展「ミュージアム・オブ・トゥギャザー」で障害のある方と鑑賞を楽しむアクセス・アート・プログラムを担当されたり、THEATRE for ALLの公募事業の審査員も務められています。
最初は緊張していた子供たちも白木氏の何気ない問いかけに、おのおの感じたこと、疑問に思ったことを答えるうちに徐々に打ち解け、白木氏の説明を聞きながら、国内外のアートに触れ合いました。
「社会」のセクション、森村泰昌の作品前で
当社は福利厚生の一環として2023年7月に森美術館と法人契約を締結しており、今回はSDGs(持続可能な開発目標)が示す17の目標のうちの目標4「質の高い教育をみんなに」の推進として、森美術館の全面協力のもと、虐待や育児放棄などによってやむなく施設に引き取られた児童たちに「見る、聞く、感じる、考える」という上質な体験の場を提供いたしました。
「東京シティービュー」にて
子供たちは展覧会後に、六本木ヒルズ森タワー52階の屋内展望台「東京シティービュー」からガラス越しに東京の街を大パノラマで観覧し、その後、森美術館からマクドナルドのフライドポテトをプレゼントされました。
一般社団法人「いちご言祝ぎの杜」執行理事であり、プロジェクトの責任者である市ケ坪さんは、「森美術館では貴重な体験を子供たちにお贈りくださり、ありがとうございました。リュックサックを背負い、水筒を持ち、少し緊張する子どもたちにキュレーターの白木さまが優しく、丁寧にお話してくださる姿に感謝の言葉がございません。子供たちにアートがどのように響いたかは未知数ですが、宮島達男の無数に並んだLEDのアートの部屋で微動だにせず作品を眺めていたり、レクを聞いて自分の意見を言ったりすること、何よりも本物がある空間で時を過ごした経験はきっと彼らのこれからの根っこを支える力の種になったと思います。」と語りました。
「哲学」のセクション、宮島達男の作品「Innumerable Life / Buddha CCIƆƆ-01」(2018年)の前で
当社代表取締役社長の下地も「児童養護施設の子供たちは様々な問題を抱えており、心に傷を負ったまま日々を過ごしています。そんな子供たちに、少しでも夢や楽しい一日を過ごしてほしいと思ったのが招待のきっかけです。小学校低学年に現代アートを理解するのは難しいことですが、感性豊かな子供時代に本物に触れ合い、目に焼き付けることはとても貴重な体験だと思います。森美術館への行き帰り、白木氏の素晴らしい説明や会話した内容、東京シティービューから見下ろした街並み、それらを確かめる記憶は作品だけがもたらすものではなく、作品が展示されている空間、美術館のスタッフやその日出会った人たちなど、美術館を出るまでの一連の時間がアート鑑賞の体験だったのではないでしょうか。遅ればせながらの夏休みの楽しい思い出になれば幸いです。」と述べました。
当社はこれからも社会的、経済的、身体的に困窮している方たちが少しでも笑顔になる支援を続けてまいります。
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