TSIホールディングスが展開するブランドをクローズアップ。今回は、TSIグループにおけるEC事業の運営をサポートする「㈱TSI ECストラテジー」です。改革し続ける自社事業や社内コミュニケーションの推進についてご紹介します。
| どんな会社ですか?
TSIグループのEC事業とデジタルマーケティングのサポートをしています。東京スタイルやサンエー・インターナショナルをはじめ各事業会社(ナノ・ユニバースを除く)のブランドO2Oサイト、自社サイトの「MIX.Tokyo」、そして「ZOZO」や「マガシーク」などの他社ECサイトの運用がメインの業務です。
デジタルマーケティングにおいては、サイトやアプリなどの新規サービスのローンチや機能追加、そして決済手段の拡充や梱包に至るまでのUX(顧客体験)に当たるサービスレベルを上げるサポートや新規顧客の取り込み、EC売上を最大化するためのデジタル広告や顧客分析、オムニチャネル化を推進するための店舗のデジタル化などを担当しています。
| 自社EC比率の拡大がもたらすコト
同日にお店にもブランドサイトにも来てくれるお客様は、1日のたくさんの時間をそのブランドのために使っています。サイトで商品を見てからお店で商品を購入するお客様、お店に行って試着して悩んだ末、帰宅後にブランドサイトで購入するお客様、そんな顧客本位の買い方が当たり前になってきました。本当にそのブランドが好きなお客様に一番喜んで頂くために直営のリアル店舗とオンラインストアでできるサービスを最大限にしていくことがオムニチャネル時代のブランドビジネスです。
自社EC比率の拡大がもたらすコト。それはブランドのファンが増えるというコトです。お客様の時間を競合ブランドや「メルカリ」、ソーシャルメディアと取り合っている今、自分たちのブランドのために時間を使って頂けるお客様を大切にすることからデジタル時代のブランディングは始まるのだと思います。オンラインで購入してもオフラインで購入しても、結果的にブランドのファンになってくれればどちらにも訪れるのです。
| 「TSI ECストラテジー」が推進するワークスタイルイノベーション
「多様な働き方を可能にし、社員の生産性や満足度を高めることで、組織力を高めていく」という方針を掲げ、時間・場所・空間に制約されない働き方の実現に向けて取り組んでいます。まずは、育児・介護などの短時間勤務制度の拡充や、多様なスライド勤務制度の導入といった制度面の改革に着手。そして11月、青山ビル6階への移転を機に、オフィス空間の在り方を一新しました。
| 新オフィスのコンセプト
■その時々のワークシーンへの対応
従来の自席中心の働き方を見直し、フリーアドレスを導入。どこに座ってもOKなデスク席。
■どこでもすぐに集まれる、コミュニケーションができる
オープンなミーティングスペースや、スタンディング、ソファ席など各種のコラボレーションスペースを設置。また、スマホさえあれば、どこにいてもミーティングができるチャットツールを導入。
■さまざまな用途を兼ね備えた空間
スペースをマルチユース化し、オフィス空間でありながら商品・モデル撮影空間としても活用。
今後はモバイルワークや在宅勤務なども視野に入れながら、さらなるワークスタイル変革にチャレンジしていきます。
オフィス空間、コミュニケーション空間、撮影空間とさまざまな用途を兼ねたマルチユース空間を、自社内で実現。撮影ルームを設置したほか、オフィスの各所で撮影可能にしました。
SNSの台頭でファションが果たす役割が大きくなっています。ビジュアルにおけるクオリティの高さはマストですし、スピード感も大切です。TSIグループのブランドは多岐に渡るので、コンセプトや用途に応じた幅広いシチュエーションに対応できるよう、壁紙や什器を充実させました。例えばキャリア系のオフィスシーンや、カフェで撮影したような雑誌に近いシーンが社内で撮影できるようになり、時間やコストの削減にもつながっています。
また、グループ各社とのオフィス距離も近くなったことで、ブランドの方ともより密に話す機会が増えました。完成度の高さも好評です。各社のEC施策の一助になれるよう、一緒に良いコンテンツを作りながら売上の獲得を目指していきたいです。