"洋服のアップサイクル"で家族の想いを未来に繋ぐ
「世界で最も幸せなファッションカンパニー」をスローガンに掲げるTSIホールディングスは2021年秋、北海道上川町と「持続可能な地域づくりを目指す包括連携協定」を締結し、それぞれの強みを生かした共創で地域の課題解決や魅力の創出を目指します。
上川町が窓口となり、住民の着なくなった服を回収。当社が運営する修理・お直しの専門店「ReSew」の職人が、その洋服を生まれ変わらせ、お子様やお孫さんなど次世代に贈るという取り組みのモニター第1弾として、上川町の西木まきさんより、まきさんが若い頃に着ていた服を、地元の高校を卒業し、声優の専門学校に進学するため上京する娘の瑠花さんへの贈り物にしたいというアップサイクルの依頼を受けました。
送られてきた服はどれも大切に保管されており、お母さまの洋服への愛着や思い出をそのままに、娘さんの声優になりたいという夢を応援できるように台本カバーや学校に通うためのバッグなど、洋服の切り替え線やボタンなどの要素を残したデザイン案を複数、提案し、選んでいただいたモノを人生の節目の記念品としてリメイクしました。
フリルは洋服の切り替え部分をそのまま残したもの
台本カバーの革の部分には瑠花さんの名前を刻印
留め金具には洋服のボタンを使用
着なくなった服を再生し、家族の愛情を次世代に繋いでいくーこのアップサイクル事業は住民の方々の暮らしに寄り添うと同時に、洋服の廃棄・焼却によって排出されるCO2の削減に繋がるSDGsの取り組みでもあります。
(株)TSIホールディングス 下地社長は「洋服のアップサイクル事業は時間と労力がかかるため、コストベースから見れば割に合いませんが、技術者は誇りを持って取り組めるし、その結果、技術力も上がります。そして何より"想いを繋ぐ"という夢があり、その夢を通じて、次の世代のために住みよい環境をつくり、洋服の持つ楽しさやワクワク感を伝えていきたい。」 そして、偶然にも送られてきた洋服の中には当社のブランドの服が多く、「今回のリメイクの服も当社ブランドの服だったことも縁を感じるし、大事に長く持っていてくださったことに感謝の念と改めてファッションの力を感じた。」と語りました。
今後は、毎年多くの廃棄物として焼却しているランドセルを、成長したお子さんが使える革小物にリメイクする事業も企画しており、都市と地域社会の新たな関係性から生まれる持続可能な町づくりに取り組みながら、CO2削減の一助とし、サスティナブルな社会の実現を進めてまいります。
上川町・佐藤町長のコメント
「日本全体で人口が減っている今、町の価値は人口という数字ではなく、豊かさという質が問われていくと考えています。目指すのは住民一人ひとりが夢や希望を持ち、自分の町に誇りを感じられる町づくりです。今回の洋服のアップサイクル事業はTSIホールディングスとの連携があってこその取り組みですし、住民の想いに寄り添うという我々の想いも繋いでいただいた、とても"あったかい"企画だと役場全体でも喜んでいます。」
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