理由なしにさよならを言います。1987年スケートボーディングのポピュラリティがピークを迎え、アメリカのメインストリームに到達したスケートボードは僕の関心を釘付けにした。僕はこのカルチャーを体感した瞬間から衝撃を隠せなかったキッズの一人だが、スケートボードに乗って転がる衝撃的な感触と同じくらい自分を魅了したのがカリスマ性の高いファッションに身を包んだスケートボーダーたちの存在だった。眩しいピンク色のTシャツ、派手なグラフィック、増幅したパーソナリティ、カートゥーンキャラクターの話す言葉のようなエクスクルーシブで独特なランゲージなど、その魅力を数え上げだらキリがない。警告はインビテーションへとすり替わり、彼らのパーソナリティの様々な部分に感動させられた。僕は即座にサッカーチームでのポジションを放棄し、確信を持ってスケートボーディングとそれにまつわる全ての徒弟になった。
それまで注目してこなかったことが興味深いのだが、想像力とスケートボーディングの間には先天的に結束があることについて知る重要性を考えたことがなかった。人生には人に教わるものと自分で感じるものがあるからかもしれない。言葉を介さずとも感じて理解できるフィーリングがある。僕はスケートボーディングと共に育ってきたLanceの生き様を話として聴くことが大好きだ。なぜなら、そこで語られることはただ言葉で伝えられる以上のストーリーがあるから。単語がフィーリングを生み、それらのフィーリングはスケートボーディング自体のストーリーの一部なのだ。 ー RM