包括連携協定を締結している北海道上川町がリジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)のモデルケースを目指して進めている「大雪いきもの図鑑プロジェクト2023」の趣旨に賛同し、今年4月に企業版ふるさと納税を行い、生物多様性調査アプリ「バイオーム」を活用した、黒岳登山道での登山者参加型調査を支援しています。
このたび、国際協力機構(JICA)北海道センター(以下「JICA」)が8月25日(金)に開催した、地域特有の開発事例を学ぶ「地域理解プログラム」の一環として、留学生24名が上川町を訪れ、大雪山黒岳での「大雪いきもの図鑑プロジェクト」に参加・体験学習を行うイベントを、当社グループ会社が運営しているアメリカシアトル発のブランド「MANASTASH」がサポート。「大雪いきもの図鑑プロジェクト」のTシャツを制作・提供いたしました。
8月25日(金)9:30~16:00 大雪山国立公園黒岳
北海道大学渡辺教授と留学生によるアプリ使用体験
豊かな自然とそこに暮らす人が如何に共生していくか、北海道の未来を担う上川高等学校の生徒と留学生が意見交換を通じて学びあう体験学習。
大雪山国立公園における持続可能な地域振興と観光開発を学ぶイベント。
上川町は持続可能な町づくりを目指すとともに大雪山の環境を生かした環境教育や交流事業などにも取り組んでおり、今回のICAとの連携事業についても継続的な実施を検討していきます。
今後も大雪山及び上川町周辺の自然環境を維持・存続させていくために様々な取り組みに協力してまいります。
・「大雪いきもの図鑑プロジェクト」とは?
「大雪いきもの図鑑プロジェクト」は、上川町が主要産業の観光と大雪山の自然環境の共生を目指し、 北海道大学地球環境科学研究院と連携して亜高山・高山域の生物多様性調査を登山者参加型で行っている実証実験プロジェクトです。
いきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」をスマートフォンにダウンロードし、アプリを立ち上げ、「クエスト」と呼ばれるゲーム機能を通して、楽しみながら大雪山や上川町に生息する生き物をアプリ上で撮影、収集します。
収集した生き物の生息域や数などのデータから、生き物の最新の生息分布状況を把握、可視化し、北海道大学 地球環境科学研究院における研究活動にも役立てていくことで、大雪山、上川町周辺エリアの自然保護、再生に繋げていく取り組みです。(なお、絶滅危惧種等の希少種の位置情報についてはアプリ内で公開されることはありません。)
・プロジェクト概要
1.背景と目的
●近年、地球温暖化等の影響により、大雪山に植生する高山植物の生息域が徐々に笹原と化してしまい、高山域に限られてきているなど大雪山の生態系が変わってきてしまっている状況がある。
●次世代の観光様式として、サステナブル・ツーリズムよりも一歩踏み込んだリジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)の機運が高まってきている。
●ポストコロナの時代において、今後登山客や観光客が増加していくことは避けられず、登山客や観光客が増えることによって、自然が人間と共再生することを目指すリジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)の仕組みを模索し、実証的に昨年より「大雪いきもの図鑑プロジェクト」をスタート。楽しく学びのある自然体験を提供し、旅の満足度を上げるとともに、環境保全や研究に役に立つデータを集積し、再生型観光のモデルケースとなることを目指す。
2.実施内容
●実施期間:2023年7月1日(土)~10月15日(土)
※「まちクエスト」は7月15日(土)~10月15日(土)
●実施場所:上川町市街地エリア及び大雪山黒岳ロープウェイ、黒岳周辺エリア(下記MAP参照)
●主 催:上川町 ●協 力:株式会社TSIホールディングス、北海道大学 地球環境科学研究院
●参加費用:無料
●参加方法:「Biome」アプリをご自身のスマートフォンでダウンロードして、アプリを起動。 アプリ内のクエスト「大雪いきもの図鑑プロジェクト」を選択。
ルールやガイドを参考に指定エリア内で発見した植物、昆虫、動物をアプリで写真撮影
し、投稿することでクエストの達成を目指す。
●クエスト:①やまクエスト(層雲峡~7合目エリア、7合目~山頂エリア)
②まちクエスト(上川町中心部及び、大雪 森のガーデンエリア)
※本件に関するプレスリリースはこちらから