真のグローバルカンパニーへ向けた大きな年に

　あけましておめでとうございます。

　ファッションＥＣ大手における廉価品の台頭や、フリーマーケットアプリの躍進など、2017年はアパレル関連市場を揺るがす"地殻変動"が起きた１年でした。消費者の低価格志向が強まり、国内市場において売上を伸ばしていくことは容易ではなく、今後はより危機感を持って挑まなければなりません。しかし、TSIグループとして何を目指し、どう変わるべきかを明確に、着実に実行していくことで勝ち残れると考えています。

　その主たる方法が、当社が取り組んでいるビッグデータやAIの活用など、デジタル化の推進です。アパレル業界での先駆者として実装配備し、粗利の改善を目指していきます。そして生まれた利益を原資にIoT化の促進、従業員の待遇改善などを行ない、価格勝負ではなく「お、値段以上。」の価値の最大化へ向け、モノ作りに投資していきます。

　また、今年の重要課題の1つは「EC事業の強化」です。成長余地に加え、特に利益率の高い自社ECの売上を高めることで、国内市場における着実な成長につなげていきます。さらに先般の「HUF」のM&Aに代表されるように、2018年は真のグローバルカンパニーへ進化する、大きな第一歩を踏み出す年です。新たに策定した「VISION」と「グループ行動基準」を社員一人ひとりが心に抱き、ベクトルを合わせ、全社一丸となって増収増益の達成を目指してまいります。